樹脂成形品1万個の包装が40秒で可能に。射出成形品の自動包装で、袋詰め工程の省人化と精度向上

作業者が射出成形品の数量を数えながら梱包していくことには限界があった
射出成形ラインの最終工程が梱包です。これまで作業者は掛かりきりになって樹脂成形品の数量カウントや、品質チェックなどの作業を行なっていました。
しかし、1日に数万〜数十万個の成形品を人手で捌くには限界がありました。ハーモの「自動包装機」を導入したことによって作業者の負担軽減や省人化、作業効率向上を実現した事例をご紹介します。
悩み・課題のまとめ
- 作業者が梱包に掛かりきりになってしまう
- 射出成形品を梱包するときの数量カウントの精度を上げたい
- 成形品の製品種別とロットを管理したい
解決方法
1. 自動で梱包数量をカウントできる装置を導入
樹脂成形品の数量をカウントするタイプや、重量を検知して数量を計算するタイプを導入し、1袋あたりの設定数量での梱包精度、作業効率が高まりました。
チューブフィルム包装機 LMシリーズ

チューブタイプの自動包装機で、静電気によって付着したホコリや人手が触れないため、樹脂成形品がクリーンなままお客様のもとへお届けできます。QRコード印刷のプリンタ機能やパーツフィーダとの組合せなど、お客様の設備、機器レイアウトに応じて柔軟にカスタマイズが可能です。
2. 樹脂成形品1万個の包装を40秒で。樹脂成形品投入用のリフターを設置し、高所にある投入ホッパーにも対応
◯ リフター付きの自動包装機の導入により、女性でも作業が可能かつ簡単に
◯ 樹脂成形品1万個の包装を40秒で可能に
3. 成形品のトレーサビリティを取るため、QRコード印刷対応のプリンタ付き仕様を導入
これまでは作業者が付きっきりになり、一袋ずつ手作業でトレーサビリティ用のステッカーを貼る必要がありましたが、プリンタ付きの自動包装機を導入したことで、ステッカーの貼り忘れや貼り間違いなどのヒューマンエラーも減り、作業効率も上がりました。
導入後の効果
自動包装機の導入で、梱包工程の作業効率の向上と省人化を実現
これまでは作業者が付きっきりになって1袋ごとに数量カウントしながら梱包していて、肉体的な負担にもなっていました。
さらに、一連の袋詰め工程の中で、作業者が正確に数量をカウントすることは現実的ではありませんでしたが、自動包装機を導入したことで手作業に比べて梱包の作業時間が1/3に短縮し、数量カウントの精度が向上。
その結果、数万〜数十万個単位の梱包作業に対応できるようになり、つきっきりだった作業者が他の工程に回ることができました。
解決・改善できたポイント
- 手作業の時と比べて、梱包作業が1/3位の時間になった
- 付きっきりの作業者を他の工程に回す事ができた
- 肉体的に大変な仕事は機械に任せることで作業者の負担無くなった
自動包装機による改善事例の資料ダウンロード
成形品の袋詰め作業は付きっ切りの作業になるため作業コストが大きい工程です。
袋詰め工程を自動化し、作業コストやホコリ等の混入を防ぎ品質を改善した事例をご紹介します。ダウンロードしてご活用ください。