当たり前のように使われる産業用ロボット
射出成形におけるロボットの活用の歴史は1960年代まで遡ります。
当時は圧縮空気を活用し、エアーシリンダーを固定シーケンスプログラムで動かすマニプレータが主流でした。その後、1990年代頃からサーボモーターを駆動源に可変プログラムで動作させるロボットに置き換えが進み、現在射出成形の現場において産業用ロボ ットは当たり前のように使われています。
法律で定められている資格取得と必要性
産業用ロボットを導入し生産現場にて使用する際は、労働安全衛生法により「産業用ロボットの教示等の業務に係る特別教育」の受講による資格認定を受けることが定められています。
法律上は出力が80W以下のロボットであれば資格認定は不要ですが、射出成形現場で当たり前のように使用されている『3軸・5軸のトラバースタイプのロボット』や、縦型成形機でインサート成形に使用される『水平多間接ロボット』などは全て資格取得を必要とします。
とはいえ、まだまだ法律上必要とされていることを知っておられない業者様も存在しており、今後製造現場で協働ロボット等の活用が増えていくと予測される中、労働災害が起きてから 対応するのではなく、事前に資格取得をお勧めいたします。
資格認定の内容
受講内容
座学講習
- 産業用ロボットに関する知識 前編・後編
- 産業用ロボットの教示等に関する知識 前編・後編
- 関係法令
実技講習
- 産業ロボットの操作方法
- 産業ロボット教示等の作業方法『操作実技』
受講期間
- 合計2日間の講習が必要となります
- 受講終了の方には受講証明書を発行致します
7月は全国安全週間
労働安全衛生の推進とその啓蒙を図るため、厚生労働省の2024年度『全国安全週間』は6月1日~30日を準備期間とし、7月1日から1週間開催されます。
本年度は『危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで作る職場の安全』をスローガンに、労働災害を少しでも減らすための取り組みが始まります。
ハーモの安全講習
この機会に成形工場作業者に対して、産業用ロボット特別教育をお勧めします。
ハーモではお客様の労働安全衛生と成形工場の作業安全への貢献を目的に、自社にて産業用ロボットの特別教育を実施しております。
詳細は下記ページをご覧ください。
安全講習ページ