1. 中小企業省力化投資補助金の背景と目的
日本の中小企業は労働力の減少や人手不足に直面しており、国としてはこの課題に 対処するための施策が求められています。
特に少子高齢化が進む中で労働力の確保が難しくなっているため、企業は自動化や 省力化を進める必要があります。 国の省人化支援と射出成形
このような背景を基に、中小企業省力化投資補助金があります。
中小企業省力化投資補助金とは
人手不足を解消し、生産性を向上させる省力化設備の導入で、「企業の生産性を向上させる」「生産性の向上により企業が持続的に賃上げを実現することができること」等を目的とした施策です。
IoT・ロボット等の人手不足解消に効果があるデジタル技術等を活用した設備を導入するための事業費等の経費の一部を補助。これにより、中小企業等の付加価値額や生産性向上を図り、賃上げにつなげることを目的とした補助金です。
2. 補助金申請の概要
中小企業省力化投資補助金(一般型)
業務プロセスの自動化やデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するための設備投資を支援する制度で、2025年2月21日に公開されました。
最大1億円の補助
この補助金は特に人手不足に悩む中小企業や小規模企業を対象としており、最大1億円の補助が受けられます。
中小企業は対象経費の半額が支給
補助率は企業規模により異なり、中小企業は対象経費の半額、小規模企業者は3分の2が支給されます。
申請資料
申請時の確認資料等については経済産業省の公式ウェブサイト からダウンロードできます。
申請の重要なポイント
- 電子申請のみ
- GビズIDプログラムアカウントの取得(時間がかかるため早めの取得を推奨)
- 申請者自身による申請
- 事業計画書の作成
- 虚偽申請の禁止
- 他の補助金との重複が無いこと
3. 補助金申請の重要なポイント「事業計画」
補助金申請に必要な項目
補助対象の設備内容、補助額と補助率と共に、審査項目の内容がポイントとなります。
審査に関わる申請内容としては「労働生産性の向上」「付加価値額の増加」「投資回収期間」などが評価され、特に事業計画の内容が審査の鍵となります。
事業計画の基本構成
1. 事業者の概要
- 会社名、所在地、設立年
- 業種 ・会社の強みや競争優位
- 現状の業務プロセス内容と課題の分析
2. 省力化投資の具体的内容
- 導入予定の設備やシステムの詳細
- 省力化による業務改善の具体的効果(数値化)
- 導入後の業務フローの変化
3. 経営資源の活用計画
- 省力化によって生まれるリソースの活用方法
- 新たな付加価値の創出に向けた具体的計画
4. 財務計画
- 省力化投資の金額
- 資金調達方法
- 補助金を活用する範囲の明確化
5. 実施体制とスケジュール
- プロジェクトの実施体制の整備(担当者やチームの構成)
- 具体的実施スケジュール
6. 賃上げ計画
- 補助金を通じて実現する賃上げの具体的目標
- 賃上げを実現するための施策
上記の中でも省力化投資の具体的内容と投資による業務改善の具体的効果を数値で訴求する点が特に重要と言えます。また、数値で示された具体的効果の付加価値をどのように再分配するかも重要なポイントと言えそうです。
4. トータルリンクで期待できる業務改善の具体的効果
人的資源の課題
射出成形の現場では人に依存する作業工程が多く、下記のような人的資源の課題を抱えています。
- 現場作業者が集まらない
- 若手人材の離職率が高い
- 夜勤の人材が集まらない
人手不足がおこす生産課題
人手不足を背景に「作業者一人当たりの射出成形機管理台数」は増加傾向にあり、下記のような生産課題を抱えています。
- 段取り作業時間を短縮できない
- ヒューマンエラーにより品質異常が発生する
- 生産設備が正常に運転しているか全てを作業者が確認できない
ハーモのトータルリンク
射出成形の生産ラインをまるっと管理
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周辺機器の設定・起動・モニタの一括管理
射出成形にかかわる周辺機器の「設定」「起動」「モニタリング」をこれひとつで管理できるのがトータルリンクです。
- 取出ロボットのコントローラで各周辺機器の通信をつないで管理
- 人に依存するさまざな作業の省力化・自動化に貢献
- 成形機稼働率の向上・労働生産性向上・品質向上による付加価値の増加を実現
トータルリンクによる具体的な課題解決
射出成形に関わる14の課題解決を実現します
解決する課題例
- 段取り作業の自動化
- ヒューマンエラー防止の自動化
- 最適材料供給など
ヒューマンエラーの防止例(前日の段取)

不良率の削減例(自動運転中)

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