樹脂製品の製造課題をハーモの周辺機器で解決

樹脂製品の製造課題をハーモの周辺機器で解決

射出成形業界が直面する「複合的な危機」

日本のものづくりを支える射出成形業界はかつてない転換期を迎えています。樹脂製品メーカーの皆様は日々以下の課題に頭を悩ませているのではないでしょうか。

  1. 慢性的な人手不足と熟練工の引退
    採用難に加え、技術継承が間に合わないことによる現場力の低下
  2. 品質要求の厳格化とトレーサビリティ
    不良品の流出が許されない中、データ管理の工数が増大している
  3. 原材料高騰と環境規制への対応
    材料コストの削減に加え、欧州ELV規則などリサイクル材活用のプレッシャーが高まっている
  4. 生産性向上とコストダウンの両立
    既存設備での限界を感じつつも、大規模な設備投資は難しい

これらの課題は単独で存在するのではなく、複雑に絡み合っています。例えば、人手不足がメンテナンス不足やヒューマンエラーなどを招き、それが品質不良やチョコ停(一時停止)を引き起こし、結果として生産性が低下するという悪循環です。

本記事では国内唯一の「周辺機器総合メーカー」である株式会社ハーモのソリューションで複合的な課題をどのように解決し、次世代の「スマートファクトリー化」や「スモールスタート自動化」をどう実現するかについて詳述します。樹脂製品メーカー様のお役に立ちましたら幸いです。

このコンテンツの目次

 

1. 「点」ではなく「面」で捉える

周辺機器総合メーカーがハーモの強み

樹脂製品の品質は成形機単体の性能だけで決まるものではありません。材料の乾燥、金型温度の制御、製品の取り出し、スプル・ランナの処理、そして静電気対策など、周辺機器の連携が品質とサイクルの安定を左右します。

多くの現場では取出ロボットはA社、乾燥機はB社、温調機はC社といったように異なるメーカーの機器が混在しています。これは導入時のコストメリットがある反面、トラブル時の原因究明を困難にし、一括管理を阻害する要因となっています。

一方、ハーモでは取出ロボットから、粒断機、除湿乾燥機、温調機、自動包装機、ストックシステムに至るまで、射出成形に必要な周辺機器を全方位的にラインナップしています。射出成形の周辺機器の総合メーカーであるという点においては国内唯一です。

この「総合力」こそが、樹脂製品の製造ライン全体の最適化を可能にします。個別の機器スペックを追求するだけでなく、ライン全体としての「生産性」「品質」「自動化」を設計できる点が、他社にはない大きなアドバンテージです。

 

2. 品質向上とコスト削減を解決する製品群

「材料」「環境」のアプローチ

樹脂製品の製造において、材料コストの圧縮とリサイクル率の向上は喫緊の経営課題です。特に自動車業界などでは環境規制(欧州ELV規則など)への対応として、再生材の利用拡大が求められています。ここで重要になるのが、ハーモ独自の技術である「粒断機(りゅうだんき)」です。

従来の粉砕機とは一線を画す「粒断機」

ハーモ製品サイト|粒断機SPCIISPCIIIシリーズ|ogp (1)

従来の粉砕機の課題(成形不良の原因にもなってしまう)

多くの工場で使用されている従来の「粉砕機」は、スプルやランナを叩き砕く方式のため、粉(ダスト)が多く発生し、粒の大きさが不揃いになりがちでした。これが成形時の計量不安定や、樹脂製品の黒点・色ムラといった成形不良の主因となることがあります。

ハーモの「粒断機」のメリット(品質への悪影響が少ない)

対して、ハーモの「粒断機」は、独自のカット方式を採用しており、粉砕ではなく「粒断(きれいに切断)」を行います。

  • バージン材に近い形状
    粒が均一でダストが極めて少ないため、バージン材と混合しても溶融状態が安定します
  • リサイクル率の向上
    品質への悪影響が少ないため、粉砕材の再利用比率を高めることができ、直接的な材料コスト削減に貢献します
  • 不良率の低減
    粉の発生によるブリッジ(詰まり)や、焦げの混入を防ぎ、設備の稼働率向上に寄与します

粒断機の製品ページを見る

 

「乾燥」「静電気」による見えない敵の排除

樹脂製品の品質トラブルの多くは水分と静電気が原因です。ハーモでは「乾燥」と「静電気」についても成形不良の課題に対応する 製品を揃えています。

除湿乾燥ユニット

ハーモ製品サイト|除湿乾燥ユニット  MDRII シリーズ|ogp (1)

徹底した除湿乾燥により、加水分解による樹脂製品の強度低下やシルバー(銀条)の発生を防ぎます。MDRⅡと熱⾵乾燥機との乾燥精度は⼤きく差があります。含⽔率が安定することで、成形品の⼨法誤差を最⼩限に抑えます。

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奪電機(だつでんき)

ハーモ製品サイト|ゲート通過式瞬間除電装置|奪電機|ogp (1)

2本のゲートの間に樹脂製品を通過させるだけで帯電物を瞬間的に静電を除去。送風を使わずに瞬間除電を行うハーモの除電装置です。イオナイザーの欠点であった除電時間や送風機の騒音、ホコリ、再帯電などの心配がありません。クリーンな環境での製造が求められる医療機器や電子部品の成形に最適です。

奪電機の製品ページを見る

これらの機器を適切に配置することで、樹脂製品の不良率を劇的に改善し、無駄な廃棄コストと再生産の工数を削減することが可能です。

 

3. 人手不足を解消する「自動化」と「脱・属人化」

「人が集まらない」「熟練者が辞めてしまう」という課題に対してロボットによる自動化は避けて通れませんです。しかし、ハーモが提案するのは単に人による作業をロボットに置き換えるだけではありません。

ストックシステム自動包装機による省人化

樹脂製品の箱詰めや整列作業は単純ながらも人手を要する工程です。ハーモのストックシステムや自動包装機を導入することで、夜間の無人運転や昼間の少人化を実現できます。

ストックシステム

ハーモ製品サイト|ストックシステム&コンベヤの一覧|ogp (1)

投入コンベヤと排出コンベヤを組み合わせて長時間のストックが可能に。ロボットが樹脂製品のパレタイズ(段積み)まで行います。樹脂製品の段積みも可能です。

ストックシステムの製品ページを見る

 

自動包装機

ハーモ製品サイト|自動包装機|LMシリーズ|ogp (1)

成形直後の樹脂製品をインラインで製袋・包装します。これにより、製品へのホコリの付着や手作業によるコンタミ(異物混入)を防止し、医療・食品容器分野での衛生基準クリアにも貢献します。

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産業用ロボットの安全教育

ハーモ製品サイト|ハーモスクールのページ|ogp (1)

成形工程の自動化を進める上で避けて通れないのが安全管理です。産業用ロボットの教示作業には特別教育の受講が義務付けられています。ハーモでは、機器の提供だけでなく、「ハーモスクール」を開講し、特別教育の修了証書発行までを含めた人材育成サポートを行っています。ハードウェアだけでなく、運用する「人」のスキルアップも支援する体制が整っています。

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4. 製造現場のDX

トータルリンクが実現する「つながる工場」

本記事で最も強調したいのが、ハーモ独自のIoTソリューション「トータルリンク(Total Link)」です。これは、射出成形工場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で、極めて現実的かつ効果的なツールです。

ハーモ製品サイト|トータルリンク |ogp (1)

トータルリンクとは?

取出ロボット、温調機、材料乾燥機、材料搬送機など、周辺機器の設定・起動・モニタを一括管理。周辺機器の「設定」「起動」「モニタリング」ができるトータルリンクの導入で、射出成形の自動化・品質向上・コスト低減を実現します。

トータルリンクができること

コントローラで周辺機器を一括設定。起動段取りの手間を削減

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取出しロボットが周辺機器を監視。自動選別で不良品の混在を防止

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周辺機器のデータを蓄積・出力設備異常の原因を追跡可能

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周辺機器の連動とアラート機能で機会損失を削減

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周辺機器の一括管理が生むメリット

通常、金型の段取り替え時には作業者が取出ロボット、乾燥機、温調機それぞれの操作パネルで設定を変更する必要があります。これには移動のムダだけでなく、「設定ミス」というヒューマンエラーのリスクが常に伴います。

「トータルリンク」は、取出ロボットのコントローラーを司令塔として、接続された周辺機器の設定・起動・モニタリングを一括管理するシステムです。

  1. 段取り時間の短縮とミス防止
    成形条件のメモリを呼び出すだけで、接続された全ての周辺機器(乾燥温度、金型温度など)の設定が自動で切り替わります。人為的な設定ミスによる大量廃棄事故を根絶できます。
  2. 品質トレーサビリティの確保
    周辺機器の稼働状況をモニタリングできるため、いつ、どのような条件で樹脂製品が生産されたかを把握しやすくなります。
  3. RPA(Robotic Process Automation)の実現
    工場の定型業務をロボットが代行することで、管理者はより付加価値の高い業務に集中できます。

「現実解」としてのスマートファクトリー化

トータルリンクは大規模なサーバー構築などを必要としません。ハーモ製品同士を接続させることでスモールスタートできる「現実解」としてのスマートファクトリー化です。43台の成形機を稼働させる東信化成株式会社様では現場でのヒューマンエラー防止と省力化の実例もあり、ポカミスによる大量不良が「ほぼゼロ」になるなど、その効果は実証されています。

トータルリンクを導入したお客様の声

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インタビューから引用(1)

―― 実際にトータルリンクを使ってみて、手応えはいかがですか

久田主任 ロボットから金型データがリンクされるので、温度管理のミスは完全になくなりましたね。温調機の流量監視機能のおかげで、カプラの外れやバルブの開放忘れもアラームで即座に気づけるようになりました。また、生産終了後の周辺機器の停止も自動化できたので、「消し忘れ」の不安も解消されました。

インタビューから引用(2)

―― 最後に、今後の展望を教えてください。

木村課長 親会社にも生産性向上を報告する機会があるので、このトータルリンクの成果は積極的にアピールしていきたいと思っています。また、機能にある「材料の適量輸送」で無駄を省くことや、複数台の温調機の集中監視など、やりたいことはまだまだあります。

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5. 導入への不安を解消するサポート体制

どれほど優れた機器であっても、自社のラインに適合するか、投資対効果が出るかは導入してみなければ分からない部分があります。ハーモでは経営判断をサポートするための手厚い支援体制を用意しています。

デモ機の無料貸出

ハーモ製品サイト|デモ機の無料貸出ページ|ogp (1) (1)

粒断機や乾燥機、静電気除去装置などのデモ機を無料で貸し出しています。実際の自社材料、自社環境で効果を検証してから導入判断が可能です。

デモ機の無料貸出を見る 

 

工場レイアウト相談

ハーモ製品サイト|スマートファクトリー& 工場レイアウトのご相談|ogp (1)

成形工場のレイアウト改善、自動化・スマートファクトリー化は生産性向上に貢献します。非効率なレイアウトは成形工程においてヒューマンエラーや樹脂材料・エネルギーのムダの種になる可能性があります。
ハーモでは単体の機器導入だけでなく、生産ライン全体の設計やレイアウト変更、自動化・省人化のコンサルティングも行っています。ぜひご相談ください。

工場レイアウトの相談について詳しく見る

 

稟議書の作成サポート

ハーモ製品サイト|稟議書のサポート|ogp (1)

現場の課題解決を経営層に伝えるための稟議書作成を、専門スタッフがサポートします。これは、現場と経営の橋渡しをする上で非常に有用なサービスです。

稟議書の作成サポートについて詳しく見る

 

今の設備を活かし、確実に効果が出る投資を

大切なのは完璧な自動化を最初から目指さないこと

射出成形の課題解決において、必ずしも工場全体の設備を一度に入れ替える必要はありません。重要なのは、「完璧な自動化」を目指して足踏みをするのではなく、「今の設備を活かす」「人が苦手なことは機械に任せる」という視点で、着実な一歩を踏み出すことです。
ハーモは取出ロボットから周辺機器までをトータルで提供できる強みを活かし、貴社の「生産性向上」「品質改善」「コストダウン」に貢献します。

成形現場のお困りごとをお気軽にご相談ください

まずは、「粒断機でリサイクル率を上げたい」「トータルリンクで段取りミスをなくしたい」といった具体的な課題からご相談ください。デモ機の活用やWebセミナーへの参加を通じて、その効果を実感していただけるはずです。

御社が抱える課題をハーモの周辺機器でぜひ解決してください。

河口尚久|ハーモ

成形現場のお困りごとをご相談ください

成形現場における生産性向上の課題はハーモ製品の導入で解決できるかもしれません。ぜひお気軽にご相談ください。

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