射出成形のコストダウンやコスト改善には成形品不良率の改善が大きく関わります。射出成形時における外観不良や強度不足などは周辺機器導入によって解決できることもあります。
特に、外観不良は樹脂の乾燥不足が原因であることが多々あります。徹底した除湿乾燥で解決できるかもしれません。
このページでは射出成形の不良についてよくいただく質問をまとめました。
成形品不良の課題解決にご活用ください。
不良対策のダウンロード資料をご用意しました
成形不良の課題解決や社内での共有にご活用ください。
成形不良の対策は下記をご覧ください
成形不良の対策と解決事例
成形品不良に関するよくある質問の目次
不良改善に関するご質問と回答
Q1 射出成形の現場で樹脂材料がブリッジして樹脂が詰まってしまい困っています。
- ブリッジはいたるところで起きます
- 原因はいくつかありますが、多くは「リサイクル材のミスカット」と思われます
- ミスカットが複数重なってホースの途中などに横たわると簡単にブリッジが起きます
- 射出成形のランナーの形状にもよりますが、ブリッジ自体を防ぐことは困難です
- しかし、ブリッジを起こしたことを自動的に検知することは可能です
- ハーモの粒断機SPCⅢシリーズのオプション(トータルリンクのエコインバータ仕様)の活用でブリッジの自動検知が可能です
- ハーモの横走行ロボットHRXⅢ-bシリーズとの連動で、粒断機入り口のブリッジをロボットが自動で検知して警告アラームの発信と動作の変更ができます
- 詳しくはこちらのページをご覧ください
ブリッジの自動検知についてはぜひご相談ください。
Q2 成形品をパレタイズする際に、静電気による不良が発生して困っています。
- ゲートカット時の切りくずが成形品に付着し、パレタイズ時の接触でキズが付くことがあります
- また、静電気反発により重ねられた成形品が崩れ、キズ発生の要因になることもあります
- 取出しロボットによって高速に運ばれている成形品の静電気を取り除くには、瞬間的に除電する装置が必要です
- また、ゲートカットによって発生する切りくずが成形品に付着しないように気を配る必要もあり、送風での除電は切りくず対策としても十分でないケースがあります
- 送風を使わず、イオナイザーよりも短時間で瞬間的に除電ができるハーモの「奪電機」で静電気反発や切りくず付着によるキズを防止できます
- ハーモの「奪電機」で不良率が62%から2%に劇的に改善した事例もあります
- 詳しくはこちらのページをご覧ください
成形品不良についてはぜひご相談ください。
Q3 天気や湿度で成形品の外観不良が出て困っています。気泡やシルバー(銀条)による外観不良を改善したいです。
- 天気や湿度によって樹脂成形品の不良率変化にお困りの方は多いのではないでしょうか
- 気泡やシルバー(銀条)による外観不良や、加⽔分解による強度不⾜・衝撃性の低下は不良変化の要因として考えられます
- 乾燥不⾜による⼨法誤差の発⽣は特に下記の材料で不良率が高くなることがあります
- 乾燥不⾜による⼨法誤差が出やすい材料
- PA(ポリアミド(ナイロン))
- PET(ポリエチレンテレフタレート)
- PBT(ポリブチレンテレフタレート)
- PC(ポリカーボネート)
- POM(ポリアセタール)
- PMMP(アクリル)
- LCP(液晶ポリマー)
- 外観不良の原因は樹脂材の乾燥がたりないための水分残りかもしれません
- 株式会社ハーモでは徹底した除湿乾燥で不良改善にお応えしています
- ハーモの除湿乾燥機で不良率10%を0~3%にまで激減した事例もあります
- 詳しくはこちらの記事をご覧ください
外観不良でお困りの企業様はぜひお気軽にご相談ください。
Q4 樹脂成形品に「くもり」や「白点」「色むら」「黒点」といった外観不良品が出てしまう。ABSやPCでの成形品でシルバーが出てしまう。
- 樹脂材料に含まれる「粉」が透明な成形品の「くもり」や「白点」、白色や有色成形品の「色むら」を引き起こす原因になります
- 外観不良を引き起こす厄介な「粉」は、樹脂材料が輸送中の摩擦や周辺機器内で移動、接触することで発生してしまいます
- 株式会社ハーモでは「吸引式微粉除去ホッパー」を導入することで、こうした微粉や異物と樹脂材料を分離させ、外観不良率の改善を実現しました
- ハーモの除湿乾燥機×吸引式微粉除去ホッパーを活用し、ABSやPCでの成形品でシルバー不良率10%を0~3%にまで激減した事例もあります
- 詳しくはこちらの記事をご覧ください
ABSやPCでの外観不良やシルバーでお困りの企業様はぜひお気軽にご相談ください。
ハーモの除湿乾燥ユニットについて
成形品の外観不良改善に重要なのは「熱風乾燥機」ではなく「除湿乾燥機」です
ハーモの「除湿乾燥ユニットMDRⅡ」は徹底した除湿乾燥と徹底した微粉除去で外観不良の遠因となる水分と微粉の問題を改善します。
エアにより回転分離動作と撹拌動作がホッパー内で⾏われ、樹脂原料表⾯に付着している微粉の除去を繰り返し⾏います。成形不良の原因となる微粉を綺麗に除去し、成形品質の安定を実現しました。
ハーモの除湿乾燥ユニットについてはこちらをご覧ください。
お客様の声|除湿乾燥機 MDRⅡ導入
有限会社ハヤシテクニカ様
- 「シルバーストリークの不良率10%が、0〜3%に激減した」
- 「コンパクトなので置きたい向きに置けている」
- 「乾燥機の掃除タイムが半分になった」
株式会社ピーエーイー様
- 「車載用部品の要求精度が高くなり、乾燥機を必ず使用するという指定も」
- 「特にABSやPCの関係の樹脂に関してはシルバーストリークが外観的に出てしまっていた」
- 「成形機導入の際は熱風乾燥機ではなく、除湿乾燥機にしている」
- 「除湿乾燥機は必需品」
- 「材料のレベルセンサが使いやすいので必要な分だけ乾燥できる」
- 「タッチパネルで使いやすいと現場からの評価」
除湿乾燥ユニットのデモ機貸し出し
ハーモの除湿乾燥ユニットを無料でお貸し出しして不良率改善のテストをしていただけます。
除湿乾燥機の設置には弊社担当者がお伺いし、品質改善のサポートをいたします。ぜひお気軽にお申し込みください。
成形不良を改善するダウンロード資料
こんな方におすすめの資料です。ぜひダンロードしてご活用ください。
- スプル、ランナを有効活用したい
- 再生材のリサイクル成形で製造原価を低減したい
- 天気や湿度に左右されない安定した安定した除湿乾燥をしたい
- 「粉」による外観不良を減らしたい静電気による成形品のダメージを減らしたい
「不良率低減」をテーマにしたウェブセミナーのレポート
セミナー内容
1)射出成形における成形不良の種類とその原因
2)周辺機器を見直すだけで、成形不良は低減できます
・乾燥不足による成形品の不良改善(シルバー・強度不足)/除湿乾燥機
・成形品の外観不良(くもり・黒点・白点・色むら)を改善 /ヘリカルホッパーと粒断機
・静電気による成形品のコンタミ付着を防止 /瞬間除電の奪電機
・取出ロボットが周辺機器の異常を監視し、自動で設備を制御 /トータルリンク
3)Q&Aのコーナー
「天気や湿度に左右されない除湿乾燥をしたい」「粉による外観不良を減らしたい」「静電気による成形品のダメージを減らしたい」「4M変動に対応したい」などのお悩みにお答えするセミナーです。各ご担当者様お誘いの上、お気軽にご参加ください。
> セミナーレポートのページを見る
射出成形の不良にお悩みの企業様へ
成形の不良についてお悩みの企業様はぜひご相談ください。