● レポート
ハーモWebセミナーレポート『 今こそ見直し!その乾燥、最適ですか?失敗しない乾燥機選定のポイント』

2026年6月25日(木)に開催したハーモWebセミナーレポート『今こそ見直し!その乾燥、最適ですか?失敗しない乾燥機選定のポイント』の動画とセミナー内容を掲載いたします。ぜひご覧ください。
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この記事の目次
1. 熱風乾燥機の盲点とは?梅雨・夏場に不良が増える原因を検証
梅雨・夏場に不良が増える原因
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設定温度や時間は マニュアル通りなのに…
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梅雨時や夏場になると 成形不良が増える…
「目に見えない空気中の水分」が盲点

夏と冬の「水分量」の圧倒的な差
空気1㎥あたりに含まれる水分量の比較
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冬:気温 10℃、湿度 40% 約3.8g/㎥
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夏:気温 30℃、湿度 80% 約24.3 g/㎥
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水分量の差6倍 24.3÷3.8≒6.4倍
湿った熱風が引き起こすダメージ
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再吸湿:ナイロン、PC、PET、PBTなどの吸水性樹脂は乾燥後も再吸湿しやすい
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外観不良:樹脂中の水分が成形時に蒸発し、シルバーや気泡など外観不良を引き起こす
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コスト増加:乾燥不足を補うための長時間運転が電気代増加と生産性低下を招く
2. 適正な除湿ができている?簡易露点計による確実で簡単な計測・チェック方法
露点とは?
空気中の水蒸気が冷やされて、水滴(結露)になり始める温度

樹脂の乾燥に「超低露点エア」が必要な理由
低露点が乾燥性能を左右
PA、PC、POMなどのエンプラ材の水分を十分に除去するには、露点-40~-45℃以下の乾燥空気が必要です。低露点の乾燥空気により、樹脂中の水分を効率よく除去できます。
熱風乾燥機の限界
梅雨時など周囲の湿度が高い季節には吸い込む空気自体に水分が多く含まれます。そのため、 単に周囲の空気を温めて樹脂に当てるだけの「熱風乾燥」では一定以上の乾燥性能が得られません。
乾燥機との関係
熱風乾燥機
露点 10~25℃程度 (季節で変動)
除湿乾燥機
露点 -45℃以下を安定維持。露点が低いほど、安定した乾燥が可能

露点が低いほど、安定した乾燥が可能

除湿乾燥が必要な樹脂
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汎用プラスチック |
汎用エンプラ |
スーパーエンプラ |
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PMMA アクリル樹脂 |
PC |
LCP |
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ABS ABS樹脂 |
PA6 / PA66 |
PPS |
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AS |
PBT |
PEEK |
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PET |
PEI |
見えない空気の品質を数値化
簡易露点計は乾燥空気の状態を露点で確認するための測定器です。除湿乾燥機の性能を数値で把握できるため、日常点検や異常の早期発見に役立ちます。安定した乾燥品質を維持するための有効な管理ツールです。
簡易露点計

露点チェッカ

除湿乾燥方式
MDR式除湿機(ハーモ)
メンブレインドライヤー 高分子膜式エアードライヤー
高分子膜を用いて、圧縮空気の水分を分離、乾燥空気を作り出す方式。この乾燥空気をドライヤーに一定量注入し材料を乾燥します。乾燥材を用いないため、再生工程を必要としない。
MDR式除湿機の特徴(ハニカム方式に対して)
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再生ヒーターを必要としない
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設置スペースが小さい
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コンプレッサーエアーを必要とする(50kgタイプで170ℓ/min)
→このクラスでは比較的少ない -
乾燥発生器の価格が安い
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乾燥部のメンテ、交換が容易(→7年間交換実績なし)
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乾燥空気を作り出す為に、電気をまったく使用しない
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ドラムやフタ部分が露出して全て開くため、掃除がしやすい
閉ループで構成された熱風循環回路と高分子分離膜方式で効率的な除湿乾燥

サイズダウンによる省スペース化
MDRシリーズ従来機に比べて57%のサイズダウン

従来機のMDRシリーズに⽐べて50%短縮しました
- 集塵サイクロンをフレーム内に収めた設計で操作パネルは⾒やすく、操作しやすい⾼さにレイアウトされております
- 床占有⾯積は0.5㎡以下と従来機より最⼤約57%のサイズダウン
- 省スペースでも設置が可能のため、成形機とのスペースが狭い場所にも最適
メンテナンス効率化による⽣産性アップ

全て開く構造&透明フィルターカバー
- フィルターカバーを透明にし、側面・背面よりフィルターの目詰まり状態が確認できます
- フィルターを固定している金具も取り外しができ、拭き掃除が簡単です
ツインサイクロン

- 粉を取り除きフィルターへの負荷を軽減します
- 日常の掃除はそれぞれのダストBOX に溜まった粉を捨てるだけです
- 取り外しも簡単
排出部

- 排出部はパチン錠で簡単に取り外しができ、分解・掃除が簡単です
セパレータ

- セパレータのメッシュ形状をなくすことにより、清掃性が向上しました
材料レベルセンサ(標準仕様)

移動できるレベルセンサが段取り替えを軽減
- 材料レベルセンサが移動でき、仕込み量を調整することができます。
- 少量⽣産の場合、⽣産終了後に残った材料を抜く作業がなくなるので、段取替えが軽減されます
- 長距離輸送対応のリングブロア(標準仕様)全機種2馬力リングブロワを標準搭載。工場環境により、成形機の近くに除湿乾燥機を置けない場合でも⻑距離輸送に対応します
製品ページを見る
3. 省エネ&段取り改善! 断熱コートの電気代削減効果とツインタンク活用法
除湿乾燥機の省エネ効果
除湿乾燥機の「断熱コート装着」省エネ効果

除湿乾燥機の「断熱コート装着」省エネ効果
金属製ドラムへ断熱コート巻きつけ、放熱を削減!
断熱仕様の電気消費量(乾燥温度100℃)
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1hの消費電力 |
24h稼働の消費電力 |
250日稼働の消費電力 |
|
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①断熱コート無し |
1.30kWh |
31.2kWh |
7,800kWh |
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②断熱コート有り |
1.18kWh |
28.3kWh |
7,075kWh |
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①-②消費電力の差 |
0.12kWh |
2.9kWh |
725kWh |
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②/①省エネ効果 |
▲9.2% |
▲9.2% |
▲9.2% |
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1日の消費電力:約3kWh削減
除湿乾燥機の「省エネモード」
エコモード切替搭載。材料によってエア消費量を抑えることが可能。
エンプラ等 標準モード ←→ 汎用樹脂 エコモード
結果
汎用樹脂はエコモードで電気代を節約!
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標準モード |
エコモード |
|
|
エア消費量 (ℓ/min) |
125 |
75 |
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コンプレッサー消費電力※1 (kwh) |
1.36 |
0.82 |
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月間消費電力量※2 (kwh) |
¥18,980 |
¥11,444 |
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※1 除湿乾燥運転 1時間当たりの実測値
-
※2 24時間、25日稼働 1kw=23.26円で算出
-
月間7,536円、年間90,432円の電気代節約
多彩な材料輸送で成形機の稼働率アップ
2タンク式除湿乾燥機 MDRⅡ 2タンク

MDRⅡ 2タンクの製品ページを見る
MDRⅡの特徴
-
成形しながら次の材料を乾燥可能
-
1台で2台分の機能 (予備乾燥機不要)
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材料の排出作業 を軽減
-
ホース交換・ 清掃が簡単
豊富な輸送バリエーション

今までは

2台の乾燥機を使うと
-
コストが高い
-
場所も取る
-
移動が大変
例えばこんな使い方

成形機が稼働中でも片方のタンクで 次の成形のための準備が可能。同時に清掃や予備乾燥ができ、成形機の稼働率が向上します。
双方向輸送回路
パターン1:成形機2台への搬送に適した回路
異なる材料を乾燥し、成形機2台へ輸送する。

パターン2:2色成形に適した回路
2色成形機の1次側成形、2次側成形の材料を乾燥し輸送する方法。

パターン3:色替え、段取り替えに適した回路
仕込み量75kg以下の材料を乾燥し、成形機1台へ輸送。もう片方の乾燥タンクで同じ成形機で次に成形する材料を前もって予備乾燥する。

導入事例 ①
乾燥機の移動作業ゼロ。段取り時間を15分から3分へ短縮

課題
成形機1台につき運転用と予備乾燥用の2台を使用。材料替えのたびに予備乾燥機の移動やホース交換、清掃作業が必要で、段取りに約15分を要していた。
解決
1台で2種類の材料を乾燥できる2タンク除湿乾燥機を採用。ワンタッチカプラによるホース交換とタンク切替により、乾燥機の移動を不要になった。
効果
材料替え時の段取り時間が約15分から約3分へ短縮。作業負担の軽減に加え、清掃性も向上し、現場から高い評価をいただいた。
導入事例 ②
樹脂替え・色替え時の段取り時間を50%削減

課題
850t成形機で樹脂使用量が多く、樹脂替えや色替えの度に乾燥機の清掃が必要だった。型替えが多い日は1日3回発生し、金型交換と合わせて段取りに約1時間を要していた。
解決
2タンク除湿乾燥機を導入し、予備乾燥した材料へ設定切替だけで切替可能に。液晶パネルやワンタッチカプラにより操作性も向上した。
効果
清掃作業などの段取り時間は約1時間から約30分へ短縮。樹脂替え・色替え時の作業負担軽減と生産効率向上を実現した。
セミナー内でいただいた質問(FQA)
大気水分率はどのくらい?
Q:熱風乾燥機と除湿乾燥機で66ナイロンを乾燥したときの水分率推移のデータは大気水分率はどのくらいだったのでしょうか?夏場のように水分率が高い時に熱風乾燥機で材料乾燥させても材料水分率が示していたグラフほど下がるものなのか参考までに知っておきたいです。
A:本データは室温23.4℃、相対湿度60%の環境で測定しています。なお、それ以上の高湿度環境での測定データはありませんが、一般的には湿度が80%を超えるような環境では熱風乾燥機では十分に乾燥できない場合があります。
満杯検知の方法は?
Q:材料タンクから乾燥機へ材料を送る際の満杯センサが前面の窓についていて位置変更可能ということは理解できました。もしタンク容量満杯状態で材料乾燥をさせたいときは説明されていたセンサではないもので満杯検知しているのでしょうか?その場合の構造、検知方法を教えていただきたいです。
A:オレンジ色の材料レベルセンサとは別に、タンク上部の材料ホッパにはダンパー式の満杯検知機構を備えています。材料が満杯になるとダンパーが材料に押されて閉まらなくなるため、この状態を検知して材料搬送ローダーへの供給を停止します。その後、材料の使用により材料量が減るとダンパーは重りによって閉じ、リミットスイッチがONになります。この信号を受けて材料搬送ローダーが再び材料の供給を開始します。
2タンク式除湿乾燥機は1タンクのみでも使える?
Q:2タンク式除湿乾燥機に関して、成形数が少なく1タンク分の樹脂しか使用しないときは1タンクのみ使用も可能でしょうか。
A:はい、可能です。生産量や樹脂使用量に合わせて1タンク運転にも対応しており、必要な量だけを効率よく乾燥できます。
2タンク式除湿乾燥機の製品ページを見る
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