2026年5月22日(金)に開催したハーモWebセミナーレポート『いま粒断機が選ばれる理由 材料費・環境・品質を同時に改善する方法』の動画とセミナー内容を掲載いたします。ぜひご覧ください。
ウェブセミナー資料をダウンロードいただけます

資料をダウンロードする
この記事の目次
1. なぜ今リサイクル材品質が重要なのか?
成形業界を取り巻く環境の変化
原料価格の上昇/環境対策
ナフサ(粗製ガソリン)とは何か?
プラスチック製品のほぼ全ての出発点は「ナフサ」です。
→ つまり、ナフサの不足や高騰は成形業者の「仕入れコスト」に直撃
迫りくる供給不足とコストの乱高下 調達コストの増大、供給不足リスク、内製循環の必要性
日本国内でも加速する「義務化」の波
2026年4月施行
改正資源有効利用促進法により、一定規模の事業者に再生プラ利用の計画提出が義務化。
2030年目標
プラスチック資源循環戦略により、再生利用を倍増させる高い目標値が設定。
調達の条件化
大手メーカー(OEM)がサプライヤーに対し、リサイクル材使用を採択の条件に。
欧州ELV規則:25%義務化の衝撃
自動車産業に課される新たな足かせ EUが推進する新たなELV(廃車)規則案では、製造業者に極めて高いハードルを課しています。
| 項目 |
要件・目標 |
| 再生プラ使用率 |
新車のプラスチックの25% (※スプル・ランナは対象外) |
| クローズドループ |
そのうち20%は廃車由来であること |
| 施行時期 |
施行時期 2026年~段階的に開始予定 |

25%目標達成を阻む「品質の壁」
外部材の品質不安
外部由来のPCR材はグレードや物性のバラつきが大きく、強度不足などの不良原因となり、いきなり25%の使用は危険。
品質の「バランサー」
粉を抑えた粒断でバージン同等の再生材を維持。不安定な外部材と混合して、まずは安定化を図る。
不純物リスクの増大
25%の「不純物リスク」を抱えたまま、残りの枠でいかに製品全体の品質を担保するかが課題。
成形土台(75%)の強化
「バージン+粒断スプル」で理想的な混合土台を作り、義務化分のPCR材を徐々に受け入れて安定させていく。
バージン材と再生材の調達コスト
高品質なELV由来プラの争奪戦が発生。バージン材も跳ね上がり高値取引の可能性
自社資源の100%活用
スプル・ランナを無駄なく再利用。高価なバージン材の購 入量を減らし、トータルコストを最適化。
なぜ今「品質」が問われるのか
リサイクル材は「安さ」のための代替品から、「企業の生存」のための高品質原料へ
-
物性の維持 強度や耐久性が損なわれては義務化をクリアできない
-
歩留まりの改善 品質が不安定な再生材は成形不良を招く
-
内製化の鍵 自社端材を品質の良い状態で戻すことが最大の防衛策
2. リサイクル材が広がらない本当の理由
なぜ今「品質」が問われるのか
リサイクル材に対する現場の本音
環境規制により「リサイクル材を使え」というトップダウンの指示はあるもの、成形現場では以下の理由から採用に踏み切れない現実があります。
-
不良率が上がるのを避けたい
-
成形機の設定を頻繁に変えたくない
-
強度不足でクレームになるのが怖い
障壁1 粉(パウダー)の発生
「粉砕」につきまとう宿命
従来型の粉砕機では、刃で材料を叩き切るため、どうしても微細な「粉(パウダー)」が大量に発生します。
粉による障害
-
不良率が上がるのを避けたい
-
成形機の設定を頻繁に変えたくない
-
強度不足でクレームになるのが怖い
粉が引き起こす「不良の連鎖」
シルバー・ヤケ
微細な粉が先に溶けて過加熱し、ガスを発生させることで表面外観を損なう。
黒点不良
シリンダー内で滞留した粉が炭化し、黒い粒となって製品に混入。外観検査ではじかれる。
物性低下
熱履歴を受けた粉が混じることで、本来の分子構造が壊れ、耐 衝撃性などが大幅に低下。
障壁2 粒の「不揃い」による計量不安定
計量設計を狂わせる「サイズのバラツキ」
可塑化時間のバラツキや、物性のムラに影響

障壁3 リペレット(造粒)による物性の低下
形を整えるための「代償」
計量を安定させるために一度溶かしてペレットに戻す(造粒) 工程が、素材に致命的なダメージを与えます。
-
分子鎖の切断 加熱と圧力が加わるたびに、プラスチックの「鎖」が短くなり、強度が低下する。
-
酸化の促進 高温下での再溶融は、変色や添加剤の劣化を招く。
-
二重の負担 リペレット時の熱 + 成形時の熱。素材は常に「過酷な履歴」を背負わされる
「粉砕」の限界
従来の粉砕機
✕ 形状がバラバラ(板状、粉状)
✕ 粉が非常に多い
✕ 熱ダメージが蓄積しやすい
求められる品質
〇形状がそろっている
〇 粉がほとんどない
〇 熱履歴が最小限である
3. 「粉砕」と「粒断」の違い
ハーモの粒断機
粒断機の特徴
製品ページを見る
粒断機の製品ページを見る
「粉砕材」と「粒断材」

従来の粉砕機で処理した粉砕材は細かい粉が多く見られ、また、細長い素材がそのままの大きさで排出されています。
一方、粒断材の方は、粒も揃って、バージン材に近い形状をしています。粒状に切断するので、粉もほとんど発生しません。
その秘密はスイング・プレス・カット方式
粉砕材比較 ①

粉砕材比較 ②

左から、ハーモ粒断機、A社高速粉砕機、B社低速粉砕機
粉砕材比較 ③
他社粉砕機

ハーモ粒断機

04. 粒断機が選ばれる3つの理由
品質改善
微粉が少なく、熱履歴最小化により、バージン材に限りなく近い成形品質を実現
材料費削減
再生材の混合比率を大幅に高めることができ、歩留まりの改善と原価低減を加速
環境・SDGs
クローズドループ・リサイクルを実現しCO2排出削減と循環型経営を強力に推進
理由1 バージン材に近い成形品質を実現
バージンペレットとほぼ同サイズのリサイクル材を実現!
粒断材はバージンペレットと形状・比重が近いため、タンク内での分離(偏り)が起きにくい
-
均一溶融 スクリュー内での溶け方が安定
-
物性保持 樹脂の劣化を抑え、強度を維持
-
精密成形 寸法精度のバラつきを抑制
粒断機による成形安定性データ

理由2 材料コストの劇的な削減
捨てていたものを「資産」に変える
従来、外注リペレットや廃棄処分していたスプル・ランナーを、その場で最高品質の材料として再投入。
理由① 環境経営とSDGsへの適合
グリーン調達の必須条件
カーボンニュートラルへの対応は「受注条件」です。 粒断機によるリサイクルは最も効率的でCO2排出の少な い再資源化手法として評価されます。
その他のメリット
現場が喜ぶ環境の改善
運転音が静か。必要最低限の切断しかしないため、運転音が非常に静かです。
粉の発生が少ない
微粉が舞わないため、工場内が汚れず、メンテナンス頻度や清掃時間を大幅に削減します。
らくらく掃除機構
大きな扉が下側に開く親切設計なので、掃除の時間も非常に短縮できます。
(5~7分)
サンプルカットをお試しください
御社で使用されている樹脂をテストカットしてみてください。弊社スタッフも現場で立会い、粒断機の説明やリサイクル成形に関わる改善提案も一緒に行わせていただきます。
%20(1).png?width=800&height=449&name=%E3%83%87%E3%83%A2%E6%A9%9F%E3%81%AE%E8%B2%B8%E5%87%BA%20%E7%B2%92%E6%96%AD%E6%A9%9F%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88%20(1)%20(1).png)
製品ページを見る
粒断機の製品ページを見る
ウェブセミナー資料をダウンロードいただけます

資料をダウンロードする
Webセミナーの動画をご覧いただけます
ハーモの製品サイトもご活用ください

ハーモの製品サイトを見る
X(旧Twitter)も始めました!
日々投稿しています。よかったらご覧ください