Q:24時間連続稼働を実現するための設備・改善策
プラスチック成形ラインで発生するチョコ停や、材料のブリッジ・送りミスによる夜間停止を防ぎ、24時間連続稼働を実現するための設備導入・改善策を教えてください。
3つの回答
Answer : 1 材料トラブル・チョコ停の撲滅
トラブルの原因
一般的な粉砕機(高速・低速)で処理したリサイクル材は粒度が不揃いになりやすく、長めのスプルランナーの抜けやパウダー状の微粉(粉末)が多発します。
これが原因でホッパー内でのブリッジ(材料の詰まり)や輸送ホースの送りミス、ローダー・乾燥機のフィルター目詰まりが発生し、成形機が停止(チョコ停)する要因となります。
ハーモの「粒断機」の導入で課題解決
ハーモの「粒断機」
スイングプレスカット方式による均一粒度化
粒断機は粗砕とプレスカットの2段階処理構造を採用しており、バージンペレットに近い均一な粒度(標準刃:2.8×4.5mm、小粒刃:2.1×3.5mm)にカットします。何度も樹脂を擦り潰さないため、微粉の発生が極めて少なくなります。
ブリッジ発生ゼロと24時間安定成形
均一な粒度によりスクリューシリンダーへの可塑化計量および供給が安定し、ホッパー部や輸送ラインでのブリッジ現象が解消されます。これにより材料詰まりによる成形機の停止リスクがなくなり、24時間連続の安定成形が可能になります。
軟質樹脂・難易度の高い材料の連続供給
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、PVC、エラストマーなどの軟質樹脂や、ガラス繊維入りエンプラ(PA、PPS等)でもミスカットやブリッジを起こさず、スムーズな連続供給と成形が可能です。
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Answer :2 設備異常・ヒューマンエラー停止の防止
「トータルリンク」の導入
周辺機器を管理・監視する自動システムです
夜間や無人稼働時に周辺機器(金型温度調節機、除湿乾燥機等)の異常や設定ミスが発生すると、成形ラインの停止や不良品の多発に直結します。トータルリンクは取り出しロボットが周辺機器と通信して一元管理・監視するシステムです。
常時監視と不良品の自動選別(ライン停止の防止)

金型温度調節機の媒体流量や温度、乾燥機の乾燥温度などの閾値(上限・下限)をロボットが常時監視します。閾値を外れた異常が発生した場合でも、成形機を即座に停止させずに、取り出しロボットが「不良の可能性がある製品」を良品とは別の場所に自動分別開放します。これにより、不要なチョコ停(設備の緊急停止)を防ぎつつ連続成形を維持できます。
周辺機器の一括自動設定・起動・停止

金型データに基づいて、各周辺機器の温度・起動タイマー等を一括自動制御します。スイッチの押し忘れや手入力ミス(ヒューマンエラー)による成形停止や起動待ち時間を防ぎます。停電復帰時もロボットと連動して自動で周辺機器が再起動するため、夜間の復帰トラブルを回避できます。
ミニホッパー内の最適樹脂輸送

生産予定数量に合わせて樹脂輸送時間を自動演算し、成形機上のミニホッパーへ最小限の樹脂を供給します。成形終了時の材料溢れや材料抜き残しによるパージのムダを排除します。
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Answer :3 夜間無人化を支える周辺設備の最適化提案
2タンク除湿乾燥機(MDRⅡ等)の導入
2つのタンクを備え、成形機稼働中に別タンクで次の材料の「事前清掃」と「予備乾燥」を行えます。材料切替時の乾燥待ちによる成形機停止(ダウンタイム)をゼロにし、連続稼働を可能にします。
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ヘリカルホッパーの装着
静電気や気流を利用して樹脂に付着した僅かな微粉やゴミを除去します。スクリュー底面での炭化・黒点不良や流動性変化による可塑化不良を防ぎ、品質安定と成形継続を助けます。
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樹脂輸送用ワンタッチカプラーの導入
材料ホースの脱着を工具なし・数秒でワンタッチで。色替え・材料替え時の脱着作業時間を劇的に短縮し、接続ミスや工具落下リスクを防止します。
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自動ストッカー・自動包装機の導入
成形品をコンテナへ自動整列ストックする自動ストッカーや、個数確認から袋詰め・シール・印字まで自動で行う自動包装機を設置することで、夜間の箱詰め・回収作業を完全に自動化・省人化できます。
ハーモの成形品自動ストッカー
投入コンベヤと排出コンベヤを組み合わせて長時間のストックが可能。ロボットが全ての製品をパレタイズします
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ハーモの自動包装機
包装資材にチューブ状のポリエチレンフィルム(LDPE)を使って、 製袋しながら包装するチューブフィルム自動包装機です。
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