2021年4月20日(火)に開催したハーモウェブセミナー【製造原価低減に寄与する粒断機とトータルリンク】の動画といただいたご質問への回答を掲載いたします。ぜひご覧ください。
射出成形の基礎知識と課題解決については下記コンテンツをご覧ください。
射出成形とは|基礎知識と課題解決
ウェブセミナー内容
- 『プラスチック資源循環促進法』に向け今から考えておくべきこととは?
- 他社低速粉砕機と粒断機のちがい
- 導入企業様のコスト削減事例
- 製造原価低減に貢献するトータルリンク機能
- Q&Aのコーナー
- セミナー動画完全版
ハーモウェブセミナー動画内容
『プラスチック資源循環促進法』に向け今から考えておくべきこととは?(動画4:04~)
プラスチック資源循環促進法と「3R+Renewable」について
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リサイクル(再利用)
- 現状のリサイクル率はどの程度なのか?
- 仕方なく捨ててしまっている成形されないリサイクル材料は無いのか?
- 今よりもリサイクル材料を活用する方法は無いのか?
リデュース(減量)
- 今一度振返り、今捨てている物は何か?
- 今以上に減らせるものは無いか?
- また、どのようにしたら減らす事ができるのか?
リユース(再利用)
- 今製造している製品はどの様に再利用されていくのか?
- どの様に再利用されているのか?
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他社低速粉砕機と粒断機のちがい
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刃がある部分はカットされるが、刃のない部分はカットされずその場に残ってしまう。次のランナーが来た時にランナー同士がぶつかり端が削られたりするため、粉が多く、粒も不揃いになってしまう欠点がある。
刃の高さより「太いランナー」の場合(動画11:32~)
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櫛刃状にカットされ残ってしまう。
ハーモ独自の「スイング・プレス・カット方式」とは?(動画12:48~)
- ハーモの粒断機は通常の粉砕機と違い、樹脂を一定のサイズで連続切断が可能
- 粒もそろって、バージン材に近い形状のため、再生材による成形品質が安定
刃の高さより「細いランナー」の場合(動画13:41~)
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移動刃と固定刃がかみ合った時にランナーがカットされ、移動刃側と固定刃側に押し出されることで後には残りません。ここが低速粉砕機との大きな違いとなります。
刃の高さより「太いランナー」の場合(動画14:29~)
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- 一番刃でカットし、移動刃側と固定刃側に押し出す
- 刃が噛み合ったと同時に二番刃がランナーの上半分をカット
- 刃が開いた時に切り落とされたランナーがこの溝に入り、カットされる
- 何回も刃がランナーを削ることがなく、粒がそろって粉が少ない再生材ができる
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お客様Aのケース
- 樹脂:PPS(GF40%)
- 製品:電子部品樹脂
- 価格:¥16,000/Kg
お困りごと
- 他社スクリーンタイプ粉砕機で粉砕
- GF入りのため刃が摩耗し3ヶ月で交換必要(1台6万円の修理代発生)
- 粒も不揃いで、ブリッジ発生
粒断機を導入して解決したこと
- GFを考えて刃は強化タイプへ変更
- 摩耗はするが刃の交換を順次実施
- 樹脂が高価のため、年間数億円のコスト削減に成功
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製造原価低減に貢献するトータルリンク機能(動画21:19~)
成形終了後のお悩み
- 材料交換の際に出る樹脂の塊を何とかしたい
- 材料交換の際に、余分に残るプラスチック材料を減らしたい
- 現場作業者は、残ったホッパー内の材料までパージしてしまう
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トータルリンクが解決したこと
- トータルリンクで樹脂供給を自動コントロール!
- 生産終了に併せて、ホッパーへ必要最小限の樹脂を供給が可能
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Q 硬度50程度のエラストマー材をソフトタイプの粒断機で対応しようと試みましたが全く出来なく、現在の最新粒断機の開発状況を教えてほしい
- 粒断機はゴム硬度Dスケール38以上であれば切断できる設計です
- 成形直後の熱く柔らかい状態で切断しているようでしたら厳しいかもしれません
- 一回コンベヤなどで受けてゆっくり冷やして固めてから粒断機に投入することをお勧めします
- それでもだめであれば一回サンプルを30個ほどお送りください。こちらでも検証させていただきます
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Q 現在使用している破断機でのリペレットだと、稀にスクリューの噛み込が悪く計量しない場合があります。御社の破断機は限りなくペレット状に近いとのことですが、ペレット径はどの位でしょうか?また、細いランナーでも対応可能でしょうか?
- ミスカットのランナーが成形機ホッパーの出口に集まると、まずブリッジを起こして入っていきません
- また、粉砕材の問題点として「ミスカット」「粉が多い」「大きさが不揃い」などが挙げられます。粉砕材は材料が嚙みこみにくく、計量が安定しない現象が出てきます
- 30トンの成形機スクリューの太さは18φ程ですが、ここに5mm~6mmの粉砕材や、ましてやミスカットの材料が来たら空回りするだけで計量ができないことは明らかです
- 一方、粒断機ですと、例えば同じ1馬力の他社粉砕機に比べ粒径が安定していますので、大きすぎる粒が出ませんし、ミスカットもほとんど出ませんので、ブリッジも起きず計量が安定します。細いランナーも小粒刃タイプであれば2.7mmまで正常にカットが可能です。
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Q 粒断したペレットサイズ、形状を知りたい。細いランナーが粒断されないまま、メッシュを通りぬけてしまうことへの対策を知りたい
- メッシュとは高速粉砕機のスクリーンの目のことだと思いますが、粒断機はそもそも構造が違いますので、スクリーンタイプの粉砕機の様に細いランナーがする抜けることはほとんどありません
- ハーモ独自の「スイング・プレス・カット方式」で、樹脂を一定のサイズで連続切断が可能。確実にカットしますので、粒もそろって粉も少なく、ミスカットがありません。
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Q PPでカットしきれないものが混ざり、成形機ホッパー下でブロッキングが発生することがある。安定して細かくカットする方法などありますか?
- おこし状でブロッキングということは、おそらくタクアンの切りそこないのように、皮一枚でいくつもつながっている状態のことと推測されます
- もしPPで柔らかいものでしたら下記の対策が考えられます
- 成形直後は熱く弾力のある状態なので、切り切れない可能性がある
- 一回コンベヤなどで受けてゆっくり冷やして固めてから粒断機に投入する
- 軟質材粒断機の刃開きをさらに調整することが必要(個別対応)
それでもだめであればハーモにサンプルを30個ほどお送りください。こちらでも検証し、お答えさせていただきます
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Q ガラスフィラー40%含有の材料を使用した場合、耐久性はどれくらいになりますか?
- サイクルタイムにもよりますが、樹脂:PPS(GF40%)、24時間稼働、刃のタイプは強化タイプ(ハイス刃)で、1年半で交換という実績があります。
ハーモウェブセミナー『製造原価低減に寄与する粒断機とトータルリンク』の動画完全版
粒断機のデモ機貸し出しをご活用ください

こんなお悩みを抱える企業様におすすめです
- ちゃんと使える再生材を製造したい(成形機オペレーター様)
- 再生材利用をスムーズに行いたい(生産ライン管理者様)
- 再生材を使った成形品の外観不良を減らしたい(品質管理者様)
- 樹脂材料のリサイクル率を上げたい(ライン責任者様)
- 射出成形の製造原価を下げたい(経営者様)

粒断機の導入事例等をまとめた資料もご活用ください


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射出成形周辺機器の総合メーカーであるハーモだからこそのご提案・解決策をご案内いたします。射出成形の人手不足でお困りの際はぜひ私たちハーモにご相談ください。

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